2024年度第2回例会のお知らせ これからの「私たち」の歴史実践に向けて――『戦争のかけらを集めて』から始まるトークセッション

2024年度第2回例会 これからの「私たち」の歴史実践に向けて――『戦争のかけらを集めて』から始まるトークセッション
共催:東京大学先端科学技術研究センター創発戦略研究オープンラボ(ROLES)

日時:2025年1月26日(日)
会場:東京大学先端科学技術研究センター 3号館2階セミナー室(東京都目黒区駒場4丁目6番1号)
https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/access.html
※東京大学駒場Iキャンパス(井の頭線東大駒場前駅すぐ)ではなく駒場IIキャンパス(駒場リサーチキャンパス)です。
※当日は東門・西門は施錠されておりますので、正門をご利用ください。井の頭線東大駒場前・池ノ上駅から正門までは遠いのでご注意ください。小田急線代々木上原駅・東北沢駅のご利用が便利です。

開催方式:対面(オンライン配信はございません)
参加費: 会員 無料 / 非会員 1,000円
※会員としての参加には、参加申込までに2024年度年会費の納入が必要です。
参加申込:PassMarketにて要事前登録(1月19日(日) 23時59分締切)
※PassMarketでの登録受付は12月23日(月)開始予定です。

企画趣旨:
本例会では、『戦争のかけらを集めて――遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』(*)について、書評セッションとトークセッションを行う。
本書でキーワードとなっている「歴史実践」は、保苅実が提起した「歴史実践」概念とテッサ・モーリス=スズキによるその概念の解釈とを基に、「多様な過去の痕跡を収集し分析し組み合わせて、歴史を叙述する、終わりなき共同作業」(p7)、「体験者不在という厳然たるギャップ越しに過去とつながるための、徹底的な探究と真摯な表現の反省を促す」(p7)ものと説明されている。
この概念は、本書の各著者がゆるやかに共有し担当章に取りこまれているものであると同時に、1年半にわたる研究会を経て本を編んだことそれ自体を表すものでもあるだろう。すなわちサブタイトルにあるとおり、13人の「私たち」の歴史実践のひとつの成果として本書を読むことができる。
本例会は、この「私たち」を描き直し、次なる「私たち」の実践可能性を探る機会として構想している。前半の書評セッションで提示された論点を足がかりに、後半のトークセッションは参加者がそれぞれの研究実践についても語れる場としたい。編者の1人による報告を「話題の提供」、評者による報告を「論点の提出」としているのは、トークセッションへの道標として書評セッションを位置づける意図による。
本書を起点としつつそこに留まらないような、これからの歴史実践に向けた議論が交わされることを期待している。

* 清水亮・白岩伸也・角田燎編『戦争のかけらを集めて――遠ざかる兵士たちと私たちの歴史実践』 図書出版みぎわ、2024年。

タイムテーブル:
13:30 開場
14:00 開会挨拶・趣旨説明
14:10 話題提供/白岩伸也(北海道教育大学)
14:40 論点提供/今泉裕美子(法政大学)
15:10 休憩 10分
15:20 リプライ~全体討論
17:00 閉会挨拶
懇親会

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