シンポジウム2023
シンポジウム2023

シンポジウム2023

⽂化的トラウマとコミュニティ

 

トラウマは、個⼈、家族だけでなく、社会・⽂化にも影響を与え、世代を超えて伝わっていきます。第⼆次世界⼤戦は30カ国が関与し7,000万⼈以上が亡くなった世界史上最悪の戦争でした。これまでの研究は、世界のさまざまな国や地域において、第⼆次世界⼤戦が社会全体に⻑期的な影響を及ぼしていることを明らかにしてきました。しかし⽇本における第⼆次世界⼤戦のトラウマと⻑期的な影響についての研究は⼗分に共有されてきませんでした。このため、私たちは、実⾏委員会を組織し、⽇本における第⼆次世界⼤戦のトラウマとその⻑期的な影響について学際的に話し合うシンポジウムを開催してきました。そして2023年度からは、⽂化的トラウマからの回復へ向けて、5年間の学際シンポジウムに取り組むこととしました。
2023年度は、⽂化的トラウマとコミュニティに焦点を当て、3回開催します。ぜひご参加ください。※第3回の日時が変更となりました。

形式:オンライン

申し込み:こちらのフォームからご登録ください。

参加費:無料

 

第1回シンポジウム「⽂化的トラウマとコミュニティ」

9月2日(土) 13:30-16:40

開会の挨拶:
竹島 正(一般社団法人全国精神保健福祉連絡協議会会長、学際シンポジウム実行委員会委員、川崎市総合リハヒビリテーション推進センター所長、精神保健学)
オイゲン・コウ(精神科医、立命館大学客員研究員、メルボルン大学 人口・国際保健学部上級研究員)

講演:オイゲン・コウ「文化的トラウマ―コミュニティにおけるトラウマの世代間伝達」

コメント
髙瀨顕功(大正大学専任講師、宗教学)
大岡由佳(武庫川女子大学准教授、精神保健福祉)
粟津賢太(上智大学グリーフケア研究所客員研究員/人材養成講座講師、社会学)

司会:竹島 正

 

第2回シンポジウム 「東北と北海道における戦時下の強制労働とその記憶」

11月19日(日) 13:30-16:40

報告:
佐々木央(共同通信記者(客員論説委員)
「忘れられた下北半島の「タコ部屋」と東アジア反日武装戦線の闘い−加害の隠蔽に抗して」

殿平善彦(浄土真宗本願寺派一乗寺住職)
「壁を崩す-植民地と戦争の傷跡を癒す戦後世代の試み」

コメント: 朴 希沙(在日コリアンカウンセリング&コミュニティセンター、立命館大学大学院博士課程、臨床心理学)

司会:村本邦子(立命館大学教授、臨床心理学)

 

第3回シンポジウム 「長野における満蒙開拓の記憶」

2024年3月9日(土)14:30〜17:40(日本時間)開催

報告:
安岡健一(大阪大学准教授、歴史学)
「『満洲の記憶』が語りはじめられる時」
胡桃澤伸(精神科医、劇作家)
「加害責任の世代間伝播ー植民地『満州』と祖父と私」

コメント:中村江里(広島大学准教授、歴史学)

司会:森茂起(甲南大学名誉教授)

 

主催:

日本における第二次世界大戦の長期的影響に関する学際シンポジウム実行委員会
代表 森 茂起
一般社団法人全国精神保健福祉連絡協議会
会長 竹島 正

このシンポジウムは外部資金として、2023年度 広島大学 ネットワーク形成支援助成、および一般財団法人上野千鶴子基金の助成を受けて開催しています。

 

チラシ(PDF)