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戦争社会学研究会 2018年度関東例会

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戦争社会学研究会 2018年度関東例会
(共催・日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)「ヨーロッパの世俗的・宗教的アイデンティティの行方――政教関係の学際的比較研究」)

ディーノ・アバゾヴィッチ(サラエボ大学)講演会
Religion and (non-)Violence: The Case Study of the Balkans
指定討論者:長島大輔(東京経済大学)

日時:2018年6月3日(日)15:00―17:00
場所:東京大学本郷キャンパス国際学術総合研究棟文学部三番大教室
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_07_j.html
交通アクセス:https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html
問合せ先:戦争社会学研究会事務局
(戦争社会学研究会HP問合せフォームよりご連絡ください)

お問い合わせ

*参加自由・入場無料
*講演・質疑応答は英語で行います。

チラシはこちら→2018関東例会

第9回大会印象記

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戦争社会学研究会の第9回研究大会は、東京大学で開催されました。今大会は個人報告も9名と過去最多で、質疑応答も白熱し、大変実りある大会となりました。

 

4/14(土)大会一日目
福間良明さんの司会で3名の個人報告が行われました。永冨真梨さんの報告では、モダンボーイの灰田勝彦の歌を対象に、総力戦体制とジェンダーの関連において重要な視座を与えてくれました。佐藤文香さんの報告では、男性自衛官を「他者」という視点から、男性自衛官が組織外の他者と組織内の他者と自己を差異化しながらアイデンティティを構築していることを明らかにしました。松田ヒロ子さんの報告では、自衛隊への入隊には旧軍や戦争経験が関連していたことを示しました。
野上元さんの司会で佐藤健二さんの特別講演が行われました。佐藤さんは戦争社会学の構想には、「定義」によって境界を決めてしまうのではなく、多様なアプローチを交流させることで、独立する複数の視点で立体的に対象を規定するような戦略がよいと提起されました。また、質疑応答では、佐藤さんの「総力戦」論や「総動員」論への批判的言及に対して、様々な意見が交わされ大変白熱した講演となりました。

4/15(日)大会二日目
一ノ瀬俊也さんの司会で2名の個人報告が行われました。堀川優奈さんの報告は、シベリア抑留者が『戦陣訓』と異なる捕虜観をどのように獲得したのかという視点から収容所での労働に目を向け、抑留者の抵抗のあり方について大変興味深い報告でした。宮部峻さんの報告は、第二次戦期における宗教と戦争協力の問題について真宗大谷派教団の教誨活動という実践を考察し、教誨活動は宗教的な目的からだけはなく当時の時代情勢との関わりでなされていたという視点を与えてくれています。
柳原伸洋さんの司会で2名の個人報告が行われました。那波泰輔さんの報告では、わだつみ会から「戦争体験の思想化」の議論がどう展開されたのかを考察しました。ヨアヒム・アルトさんの報告では、アニメにおける戦争の描かれ方に着目して、戦争アニメは本州を舞台にしたものが多いことを明らかにし、興味深い視点を提供してくれました。
浜井和史さんの司会で2名の個人報告が行われました。李争融さんの報告は、日本統治の台湾の皇民化政策を分析し、1930年代までに神社設置が進まなかった理由を「旧慣温存」の統治政策がとられてからであると明らかにしました。野入直美さんの報告は、沖縄県の金武町を対象にして、「基地の町」になりつつあった地域イメージに対して「移民発祥の地」の打ち出していったという視座を出してくれました。
西村明さんの司会でテーマセッション「宗教からみる戦争」が行われました。島薗進さんの報告では、戦争によって天皇への崇拝を扇動し、国家神道である天皇崇敬の宗教的な影響力を高める働きがあったと描きだしてくれました。永岡崇さんの報告では、梵鐘献納運動から総力戦における宗教経験を考察し、どのように「聖戦」が共同制作をされていったのかを明らかにしています。大澤広嗣さんの報告では仏教界の連合組織と戦争の関係を分析し、連合組織がいかにして全国の寺院を統制していったのかを提示してくれました。
以上の報告に対して、赤江達也さんと大谷栄一さんのコメント報告が行われました。赤江さんは戦時下の実践はすべて「戦争協力」とされるのかなどの提起をし、大谷さんは靖国神社や明治神宮の役割の差異などについての提起をしました。
それに対してフロアも交えた応答が行われました。有意義な議論が交わされ、30分余りの延長を経て閉会となりました。

第9回戦争社会学研究会大会プログラム

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第9回戦争社会学研究会大会(2018年4月14日~15日 東京大学)

*ポスターのPDFファイルはこちらです  戦争社会学研究会大会2018東大ポスター

4月14日(土)
■個人報告
司会:福間良明(立命館大学)

・個人報告1(13:00~13:40)
永冨真梨(同志社大学大学院)
総力戦と曖昧な日本人男性像:灰田勝彦のカウボーイソング「いとしの黒馬よ」を例として

・個人報告2(13:50~14:30)
佐藤文香(一橋大学)
「男性自衛官である」という経験 ―アイデンティティ構築における「他者」に注目して―

・個人報告3(14:40~15:20)
松田ヒロ子(神戸学院大学)
警察予備隊から考える戦前と戦後

■特別講演(15:30~17:30)
「「戦争と/の社会学」のために」
・講演:
佐藤健二(東京大学)
・司会:
野上元(筑波大学)
・趣意
「戦争社会学」に何ができるだろうか。
研究会という「広場」はすでにあり、会員それぞれでそれぞれの立場からそれぞれの方法で「戦争社会学」を探究してゆけばよい。以前確認したとおり(野上元「戦争社会学が開く扉」『戦争社会学研究』創刊号、2017年)、具体的に何かが決まっているわけではなく、それぞれの自由な探究を妨げるものは、ここにはないはずである。
とはいえ今回の企画では、任意の補助線を一つ、提示していただこうと思う。つまり、いち専門領域としての「社会学」と、研究の対象としての「戦争」とのあいだの相性の良さ/悪さ、つまりその可能性の輪郭について、改めて考える機会を設けることにしたい。
社会学にとって戦争は本質的にどのような対象なのだろうか。「戦争と社会」という領域の設定は、歴史の奥行きを踏まえた<現在>を考える上でどのような射程を持っているだろうか。東京大学を会場とする大会であることを踏まえ、独自の理論=方法論的な問題設定で歴史社会学の世界を構築してきた東京大学の佐藤健二氏に特別講演をお願いする。

■総会(17:40~)

■懇親会(18:30~20:30)
赤門近辺「こだわりや」http://www.kodawariya.net/access.html
会費 有職者4000円、非常勤・学生3000円

 

4月15日(日)

■個人報告
司会:一ノ瀬俊也(埼玉大学)

・個人報告4(9:00~9:40)
堀川優奈(東京大学大学院)
シベリア抑留者の捕虜体験

・個人報告5(9:50~10:30)
宮部峻(東京大学大学院)
戦時における宗教教団の実践の変容——大谷派教団の教誨活動をめぐって

司会:柳原伸洋(東京女子大学)

・個人報告6(10:40~11:20)
那波泰輔(一橋大学大学院)
「戦争体験の思想化」をめぐる世代間の語り――わだつみ会の議論を中心に――

・個人報告7(11:30~12:10)
アルト・ヨアヒム(北海道大学大学院)
アニメでの戦争記憶の伝達・構成 - トピックと流通経路と可用性との関係から考えてみる

==昼食休憩==

司会:浜井和史(帝京大学)

・個人報告8(13:10~13:50)
李争融(創価大学大学院)
台湾統治と皇民化

・個人報告9(14 : 00 ~14:40)
野入直美(琉球大学)
米軍基地と海外移民―沖縄県金武町における“海外雄飛”のローカル・アイデンティティを中心に

■テーマセッション(15:00~17:30)
「宗教からみる戦争」
・司会
西村明(東京大学)
・報告者
島薗進(上智大学)
永岡崇(大阪大学)
大澤広嗣(文化庁)
・討論者
大谷栄一(佛教大学)
赤江達也(関西学院大学)
・趣意
近年、宗教および宗教研究に対する戦争の影響についての研究に進展が見られる。その成果に学びつつ、戦争研究ないし戦争社会学という視点から宗教に注目することの戦略的高地性についても議論する場としたい。
※ 本シンポジウムは、日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)「現代の戦争研究と総力戦研究とを架橋する学際的戦争社会学研究領域の構築」との共催です。

 

*会場
東京大学(本郷キャンパス) 赤門総合研究棟 文学部三番大教室
http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_02_j.html
(赤門総合研究棟となります。文学部のメインの建物である法文1・2号館からは離れておりますので、ご注意ください。)
交通アクセス: https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/map01_02_j.html

*大会参加費など
会員(専任・院生とも):2,000円(+年会費)
非会員(専任・院生とも):3,000円
年会費 有職者:5,000円、その他の方:2,500円
以上、頂戴します。
整理しますと、
会員有職者(専任教員およびこれに準じる者): 7,000円
会員その他の方(非常勤講師・大学院生・学部生およびこれに準じる者): 4,500円
非会員:3,000円
となります。

*聴覚障害等のある方で、情報保障の必要な方は、3月末日までに、下記の連絡先までお問い合わせください。(予算・人員の関係上、手話通訳等ではなくノートテイク等での対応とさせていただく可能性があります。また、できるだけ報告レジュメの電子ファイルでの事前提供に努めますが、報告者によっては事前提供や電子ファイルでの提供が難しい場合もあります。あらかじめご了承ください。)

*発表に際し、パワーポイントをご使用の場合は、ご自身のノートPCをご持参ください。

*事前登録不要・参加自由。

*ただし懇親会参加者は、4月10日(火)までに戦争社会学研究会事務局(ssw.adm@gmail.com) 宛にご連絡ください。

*問い合わせ先 戦争社会学研究会事務局宛( ssw.adm@gmail.com )