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第12回戦争社会学研究会大会プログラム

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2021年度 第12回戦争社会学研究会大会プログラム

*ポスターのPDFファイルはこちらです 2021年度戦争社会学研究会大会 オンライン ポスター

*大会印象記はこちらです。第12回戦争社会学研究会大会 大会印象記

4月24日(土)(10:00-16:00)

■個人報告(10:00-12:05)
・司会:四條知恵(広島市立大学)

開会・注意事項(10:00~10:05)

・個人報告1(10:05~10:45)
長田航平(明治大学大学院)
「総力戦体制と〈社会的なもの〉の再編――厚生省の誕生を中心に」

・個人報告2(10:45~11:25)
福田祐司(神戸市外国語大学大学院)
「楽壇の南方文化圏構想――映画『音楽大進軍』(一九四三)を中心に」

・個人報告3(11:25~12:05)
塚原真梨佳(立命館大学大学院)
「雑誌『海軍 The Navy』における戦艦建造技術をめぐるテクノ・ナショナリズム言説の分析」

==昼食休憩==

■基調講演(13:30~15:00)
・講演:高橋三郎(京都大学名誉教授)
「戦争研究における「文化」という着想をめぐって」
・司会:野上元(筑波大学)

・趣意:
「戦争社会学」に何ができるだろうか。
 研究会という「広場」はすでにあり、会員それぞれでそれぞれの立場からそれぞれの方法で「戦争社会学」を探究してゆけばよい。具体的に何かが決まっているわけではなく、自由な探究を妨げるものは、ここにはないはずである。
とはいえ今回の企画では、戦争社会学的な研究の「原点」をみることにしたい。つまり、私たちが自分の研究を反省的に捉える契機として、我々がいま戦争社会学あるいは「戦争と社会」研究として展開している多彩な研究のアイディアの源流を探りたい。私たちにとっては当たり前のように進めることのできる「戦争研究における<文化>」という着眼点が、いかにして可能になったのか、そしてその後様々に展開している現状をどうみることができるのか、あるいは目の前に広がっている課題について聞き、これを参加者で共有する機会を作りたい。
 先駆的な展望論文「戦争研究と軍隊研究――ミリタリー・ソシオロジーの展望と課題」(初出1974年)、体験・記憶の共有を契機とした小集団研究『共同研究・戦友会』(初出1983年)、戦争の語りをめぐるメディア社会史を初めて試みた『「戦記もの」を読む――戦争体験と戦後日本社会』(初出1988年)などを著し、あるいは研究グループを主導してきた京都大学名誉教授の高橋三郎氏に基調講演をお願いする。

■総会(15:30~16:00)
 
 

4月25日(日)(10:00-17:00)

■個人報告(10:00-12:05)
・司会:松田ヒロ子(神戸学院大学)

開会・注意事項(10:00~10:05)

・個人報告4(10:05~10:45)
中原雅人(神戸大学大学院)
「戦後日本社会における自衛隊認識の変容――「昭和38年1月豪雪」を中心に」

・個人報告5(10:45~11:25)
愛葉由依(名古屋大学大学院)
「被爆者の移住と暮らし――風評被害・健康不安からの逃避を理由に広島・長崎を離れた事例から」

・個人報告6(11:25~12:05)
劉こう(名古屋大学大学院)
「戦後日本における国民の再統合ー引揚者統計を手がかりにー」

==昼食休憩==

■シンポジウム(13:30~17:00)
「ミリタリー・カルチャー研究の可能性を考える」

・報告者(問題提起):
吉田純(京都大学)
「サブカルチャーの中の戦争・軍隊」

高橋由典(京都大学名誉教授)
「「戦友会を知っているか」から考える」

永冨真梨(摂南大学)
「Racism Ain’t Cowboy(人種主義はカウボーイではない)――ブラック・カウガールズ、カウボーイズの運動から再考する騎馬像の意味」

一ノ瀬俊也(埼玉大学)
「アニメの場面を授業にどう応用するか――「この世界の片隅に」の終戦場面をめぐって」

・討論者:
須藤遙子(筑紫女学園大学)
山本昭宏(神戸市外国語大学)

・司会:青木深(東京女子大学等)

・趣意:
 現代の日本において、平和や安全保障問題をめぐる環境は大きな変動期を迎え、また戦争や軍事に関連する文化は社会の様々な領域で見いだすことができる状況にあるといえる。戦後75年以上が経過した今日、戦争観や平和観、軍事組織の生活・文化、あるいは戦争や軍事に結びついた「趣味」的な文化は、どのように絡み合いながら形成されているのだろうか。
 本シンポジウムでは、2020年に出版された吉田純編『ミリタリー・カルチャー研究――データで読む現代日本の戦争観』(青弓社)を踏まえて、多様な視点から「戦争」と「軍事組織」と「文化」の関係を考え、「ミリタリー・カルチャー」を研究するということの今日的な意味や可能性について議論していきたい。

■閉会(17:00~17:10)
 
 

*Zoomを用いたオンライン開催
<参加方法>
非会員の方は、戦争社会学研究会事務局までお問い合わせください。
ssw.adm@gmail.com

<注意事項>
大会参加費無料
・質疑応答時、質問のある方は基本的にリアクションの挙手機能で意思を表示いただき、司会の指名を受けてからご発言ください。
・発言しない時はマイクをミュートにしていただきますよう、ご協力ください。
・その他、スムーズな進行にご協力いただきますよう、お願いいたします。