オンライン

第13回戦争社会学研究会大会プログラム

READ MORE

2022年度 第13回戦争社会学研究会大会プログラム

*ポスターのPDFファイルはこちらです 2022年度戦争社会学研究会大会 オンライン ポスター

4/23(土)10:30-18:30

■個人報告(10:30-11:55)
・司会:四條知恵(広島市立大学)
開会・注意事項(10:30-10:35)

・個人報告1(10:35-11:15)
渡壁晃(関西学院大学大学院)「広島における「先輩」慰霊の形成と展開――原爆関連慰霊行事の通時的分析」
・個人報告2(11:15-11:55)
渡邊勉(関西学院大学)「戦災と社会階層」

■シリーズ「戦争と社会」刊行記念シンポジウム(13:30-17:40)
「「戦争と社会」という問い」をめぐって」

・評者
サビーネ・フリューシュトゥック(カリフォルニア大学サンタバーバラ校):柳原伸洋「戦争と文化―戦後ドイツの子供文化に日本を照らして」の評者
稲葉奈々子(上智大学):大野光明「反暴力の現在―ポスト冷戦・「新しい戦争」・ネオリベラリズムのなかの日本の反戦・平和運動」の評者
成田龍一(日本女子大学名誉教授):序文及び野上元・佐藤文香「総説 「戦争と社会」、「軍事と社会」をめぐる問い」の評者
・著者
柳原伸洋(東京女子大学)
大野光明(滋賀県立大学)
野上元(筑波大学)
・司会
山本昭宏(神戸市外国語大学)

・趣意
2021年12月に岩波書店から刊行が開始されたシリーズ「戦争と社会」(全5巻)の出版を記念して、合評会形式のシンポジウムを開催します。
従来の戦争のあり方が大きく変容しつつある今日において、戦時/平時を問わず、戦争や軍事は社会に遍在する状況にあるといえます。一方で、ロシアのウクライナ侵攻により、第二次世界大戦後の国際秩序が揺らぎをみせ、現実の戦争に対して国際社会が対応を迫られています。こうした状況において、私たちは「戦争と社会」をめぐる諸問題にどのように向き合い、学術的・理論的視座を提示することができるでしょうか。
このシンポジウムでは、シリーズ全体にかかわる問いや枠組みをテーマとした第1巻『「戦争と社会」という問い』のなかからいくつかの論考を取り上げ、評者と執筆者の討論を通じて、幅広い観点から「戦争と社会」をめぐる諸問題について議論します。

<タイムテーブル>
13:30 開会
13:40 評者:サビーネ・フリューシュトゥック × 著者:柳原伸洋
14:40 評者:稲葉奈々子 × 著者:大野光明
15:40 評者:成田龍一 × 著者:野上元
16:40 全体討論
17:40 閉会

■総会(18:00-18:30)

 

4/24(日)10:30-17:00

■個人報告(10:30-11:55)
・司会:松田ヒロ子(神戸学院大学)
開会・注意事項(10:30-10:35)

・個人報告3(10:35-11:15)
児玉谷レミ(一橋大学大学院)「自衛官たちの目に映る「一般社会」を考察する―ポストモダン・ミリタリーとしての自衛隊という視点から」
・個人報告4(11:15-11:55)
銭俊華(東京大学大学院)「英領香港の「重光記念日」に関する歴史社会学的考察――「日本」に着目して」

■テーマセッション(13:30-17:00)
「軍事と環境」
(共催:日本学術振興会科学研究費補助金基盤研究(B)「軍事化が島嶼に及ぼす影響の比較研究――琉球弧、グアム、マーシャル諸島」研究課題/領域番号:20H01573 研究代表者:朝井志歩)

・報告者
朝井志歩(愛媛大学)「馬毛島での米軍のFCLP施設建設計画の経緯と問題点(仮)」
森啓輔(専修大学)「沖縄における有機フッ素化合物汚染をめぐる法・政治行政過程・社会運動の現在」
竹峰誠一郎(明星大学)「「われらみなヒバクシャ」なのか――核と環境問題を結んで」
・討論者
池上大祐(琉球大学)
長島怜央(東京成徳大学)
・司会
浜井和史(帝京大学)

・趣意
地球環境問題に対するグローバルな関心がますますの高まりをみせるなかで、戦争が大規模な環境破壊を招き、基地や軍隊の存在が環境汚染の要因となっていることは、従来から指摘されているところです。戦後長らく平和を享受してきた日本においても、沖縄を中心に多くの軍事基地を抱えており、基地の建設・運用などに伴う自然環境の破壊や人々の生活環境への深刻な影響、またヒロシマ・ナガサキの被爆やフクシマの原発事故など核による放射能汚染といった様々な軍事被害は、戦後の日本社会と切り離すことができない問題であるといえます。
こうした社会に遍在する軍事が環境や地域社会にもたらす諸問題について、私たちはどのような視点で捉えることができるのか。このセッションでは、「軍事と環境」をめぐる研究の最前線を紹介し、このテーマが抱える課題と今後の展望について議論します。

<タイムテーブル>
13:30 開会
13:40 朝井志歩報告
14:05 森啓輔報告
14:30 竹峰誠一郎報告
休憩
15:10 池上大祐コメント
15:30 長島怜央コメント
15:50 全体討論
17:00 閉会

 

◆参加費
参加費は下記の通りです。参加申込・入金を頂いた方へZoomの情報等をお送りいたします。
今回は3月31日までの早割(※2021年度会費納入が条件)を実施します。
会費をまだ納めていない場合は、この機会にぜひ参加費とセットでお支払いください。
年会費は2021年度分です。ここでは2022年度の会費の支払いは受け付けておりません。
(※非会員で入会を希望される場合は、研究会HPをご参照のうえ入会申込をまず行ってください)

・参加費の支払い方法
参加を希望される方は、以下の「参加申込ページ」から申込・入金をお願いいたします。
【申込〆切】2022年4月20日(水)23:59(※早割は3月31日(木)23:59まで)
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/027tqnagei821.html
※重複でのお申し込みのないよう、お気をつけください。

・領収書を希望される方
希望者はチケット購入の際に「領収書を希望する」にチェックを入れてください。
後日、宛名が無記名の領収書を発行・送付いたします。領収書の発行日は4月23日に統一します。
「但書き」や領収書の発行日については、個別に対応も可能です。
ご不明な点がありましたら事務局までお問い合わせください。

第12回戦争社会学研究会大会プログラム

READ MORE

2021年度 第12回戦争社会学研究会大会プログラム

*ポスターのPDFファイルはこちらです 2021年度戦争社会学研究会大会 オンライン ポスター

*大会印象記はこちらです。第12回戦争社会学研究会大会 大会印象記

4月24日(土)(10:00-16:00)

■個人報告(10:00-12:05)
・司会:四條知恵(広島市立大学)

開会・注意事項(10:00~10:05)

・個人報告1(10:05~10:45)
長田航平(明治大学大学院)
「総力戦体制と〈社会的なもの〉の再編――厚生省の誕生を中心に」

・個人報告2(10:45~11:25)
福田祐司(神戸市外国語大学大学院)
「楽壇の南方文化圏構想――映画『音楽大進軍』(一九四三)を中心に」

・個人報告3(11:25~12:05)
塚原真梨佳(立命館大学大学院)
「雑誌『海軍 The Navy』における戦艦建造技術をめぐるテクノ・ナショナリズム言説の分析」

==昼食休憩==

■基調講演(13:30~15:00)
・講演:高橋三郎(京都大学名誉教授)
「戦争研究における「文化」という着想をめぐって」
・司会:野上元(筑波大学)

・趣意:
「戦争社会学」に何ができるだろうか。
 研究会という「広場」はすでにあり、会員それぞれでそれぞれの立場からそれぞれの方法で「戦争社会学」を探究してゆけばよい。具体的に何かが決まっているわけではなく、自由な探究を妨げるものは、ここにはないはずである。
とはいえ今回の企画では、戦争社会学的な研究の「原点」をみることにしたい。つまり、私たちが自分の研究を反省的に捉える契機として、我々がいま戦争社会学あるいは「戦争と社会」研究として展開している多彩な研究のアイディアの源流を探りたい。私たちにとっては当たり前のように進めることのできる「戦争研究における<文化>」という着眼点が、いかにして可能になったのか、そしてその後様々に展開している現状をどうみることができるのか、あるいは目の前に広がっている課題について聞き、これを参加者で共有する機会を作りたい。
 先駆的な展望論文「戦争研究と軍隊研究――ミリタリー・ソシオロジーの展望と課題」(初出1974年)、体験・記憶の共有を契機とした小集団研究『共同研究・戦友会』(初出1983年)、戦争の語りをめぐるメディア社会史を初めて試みた『「戦記もの」を読む――戦争体験と戦後日本社会』(初出1988年)などを著し、あるいは研究グループを主導してきた京都大学名誉教授の高橋三郎氏に基調講演をお願いする。

■総会(15:30~16:00)
 
 

4月25日(日)(10:00-17:00)

■個人報告(10:00-12:05)
・司会:松田ヒロ子(神戸学院大学)

開会・注意事項(10:00~10:05)

・個人報告4(10:05~10:45)
中原雅人(神戸大学大学院)
「戦後日本社会における自衛隊認識の変容――「昭和38年1月豪雪」を中心に」

・個人報告5(10:45~11:25)
愛葉由依(名古屋大学大学院)
「被爆者の移住と暮らし――風評被害・健康不安からの逃避を理由に広島・長崎を離れた事例から」

・個人報告6(11:25~12:05)
劉こう(名古屋大学大学院)
「戦後日本における国民の再統合ー引揚者統計を手がかりにー」

==昼食休憩==

■シンポジウム(13:30~17:00)
「ミリタリー・カルチャー研究の可能性を考える」

・報告者(問題提起):
吉田純(京都大学)
「サブカルチャーの中の戦争・軍隊」

高橋由典(京都大学名誉教授)
「「戦友会を知っているか」から考える」

永冨真梨(摂南大学)
「Racism Ain’t Cowboy(人種主義はカウボーイではない)――ブラック・カウガールズ、カウボーイズの運動から再考する騎馬像の意味」

一ノ瀬俊也(埼玉大学)
「アニメの場面を授業にどう応用するか――「この世界の片隅に」の終戦場面をめぐって」

・討論者:
須藤遙子(筑紫女学園大学)
山本昭宏(神戸市外国語大学)

・司会:青木深(東京女子大学等)

・趣意:
 現代の日本において、平和や安全保障問題をめぐる環境は大きな変動期を迎え、また戦争や軍事に関連する文化は社会の様々な領域で見いだすことができる状況にあるといえる。戦後75年以上が経過した今日、戦争観や平和観、軍事組織の生活・文化、あるいは戦争や軍事に結びついた「趣味」的な文化は、どのように絡み合いながら形成されているのだろうか。
 本シンポジウムでは、2020年に出版された吉田純編『ミリタリー・カルチャー研究――データで読む現代日本の戦争観』(青弓社)を踏まえて、多様な視点から「戦争」と「軍事組織」と「文化」の関係を考え、「ミリタリー・カルチャー」を研究するということの今日的な意味や可能性について議論していきたい。

■閉会(17:00~17:10)
 
 

*Zoomを用いたオンライン開催
<参加方法>
非会員の方は、戦争社会学研究会事務局までお問い合わせください。
ssw.adm@gmail.com

<注意事項>
大会参加費無料
・質疑応答時、質問のある方は基本的にリアクションの挙手機能で意思を表示いただき、司会の指名を受けてからご発言ください。
・発言しない時はマイクをミュートにしていただきますよう、ご協力ください。
・その他、スムーズな進行にご協力いただきますよう、お願いいたします。