Linux Mint

12月 24, 2013 under 日記

2014年4月のWindows XPの延長サポート終了に伴い、Windows7以降への乗り換え、買い替えの需要が高まっている。
それはそれでパソコン業界にとっては景気の良くなる話だろうが、行政などは予算の関係で移行がなかなかスムーズには行かないらしい。
予算といっても、元は税金である。
タブレットなどで非WindowsのOSの普及もかなり進んでいることであるし、行政や教育機関は、本気で脱Windows化を進める時ではないだろうか。

デスクトップ用では、Linux系(もとはUnix系)のOSが有名であり、ここ最近いぢっているのだが、この進化が目覚ましい。

古いデスクトップやノートPCのHDDをSSDに換装し、数台にLinux系OSをインストールしてみた。
今試しているのはLinux Mintのヴァージョン15だ。
1台はDellのD430のSOLOという随分前のノートPC。
もう1台はCeleron Dual-Core G1620でWindows7Pro用に組んだ新しいデスクトップだ。

デスクトップの方に何故入れたかというと、ぢつは数カ月前、某所でWindows7Proが5Kというあまりの安さで売られていたのでついつい購入した。
正規品をうたっていたのだが、これがコピー品だったらしく、1ヶ月ほどして非正規品であるというメッセージが出るようになり、再認証はされないようになってしまっていたからだ(みなさんも気をつけましょう)。
これを期にWindowsを綺麗サッパリ消してしまうことにした。ダメなら正規品を購入してまたインストールすればいよい。

D430の方は、mSATAと、これを1.8インチZIPに変換する基板を購入し、ノーマルのHDDからスピードアップを計っている。
メモリもMAXである2Gに以前からしてあった。
この辺りのことはググればいくらでも情報がある。

結論からいうと、Linux Mintは十分に使用に足りる。
マルチメディアも強化されており、趣味にも仕事にも使える。
若干の難点はインストール後の日本語化の強化がやや面倒なところである。
それでもドライバ類を自動で読み込み、ワイヤレスLANも自動で認識するし、プリンタの接続にも成功した(Canon IP2600)。
デスクトップの方はHDMI出力なのであるが、これも自動的に認識し、HD画面で出力されている。
本来サーバーとして考えられていたUnix系の歴史があるので、当然ながらマルチアカウントに対応しているし、データの暗号化もできる。
数年前と比べるとGUIも圧倒的に強化されているので、コマンドラインを意識することはなく、ただ使用するだけならばまったくストレスはない。

Office系ソフトはLibreOfficeが無料ソフトで同梱されているし、DropboxなどもLinux用があるので利用できる。
また、Wineなどを入れればWindows用のソフトを使うこともできる。これでJW-CADなども使えるようになった。
Windowsに比べるとウイルス等の心配はないのだが、念のためLinux用のウイルス対策ソフトも入れておいた。
PDFの表示のみならず、LibreOfficeはPDFの作成もできる。

デフォルトのブラウザはFireFoxであるが、Youtubeはもちろんのこと、アドオンのUserAgent指定機能でAndroidを指定すれば、GyaoなどのマイクロソフトSilverLightを使った動画も観ることができる。

基本的に、現在のWindowsでできることはLinux Mintでできると考えてよいと思う。

今この記事を更新しているのもD430からだ。
動作も軽快で、安定性があり、背景のWallpaperなどもおしゃれなものが沢山配布されている。
そしてこれらがすべて無料であるというのは素晴らしいことだ。
行政は、PCに詳しい職員に試しに数台インストールさせて実験し、可能だと判断したら何人か専用の職員を育成し、端からLinuxへの乗り換えを進めてみればよいのではないだろうか。

http://linuxmint-jp.net/

comments: 0 »

『機械の中の幽霊』

12月 5, 2013 under 調査・研究

Person of Interestの劇中にも出てくるケストラーの『機械の中の幽霊』。サブカルにも影響を与えているので聞いたことのある方も多いであろう。

アーサー・ケストラーは「ホロン革命」で有名な哲学者/作家であり、80年代にはニューサイエンスの旗手の一人として紹介されていた。

翻訳もずいぶん以前からあり、文庫化もされているが、これが現在8,000円を超えるというかなりな高値を付けている。

ハードカヴァーの方が安いという・・・。

もちろん原書も購入する。

また近年の業績を調べてみると、お世話になっている石井研士先生(國學院大學)の御論文があった。

石井研士「機械の中の幽霊」『宗教研究』第377 号、55-79 頁、2013 年。

さっそく読んでみると後半にはレイ・カーツワイルなどにも言及している。


『スピリチュアル・マシーン』にいたっては2万円に迫る勢いだ…。何なんだ?

数年前、現在いる南山宗教文化研究所では、米国テンプルトン財団の助成を受けて「脳科学と心」というプロジェクトの事務局をやっていたこともあり、研究室を探すとこの2冊は当然のことながら見つかった。

そういえば丸善の『宗教学事典』の項目「国家と宗教」を執筆したのだが、その時にもコンピュータの装着可能性とアニミズムについてちょこっと論じたことがあった。 どうやらGoogleBooksでこの事典は読めちゃうらしい。

http://books.google.co.jp/books?id=HCaQlSCh8_kC&pg=PA55&lpg=PA55&dq=%E7%B2%9F%E6%B4%A5%E3%80%80%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%A8%E5%AE%97%E6%95%99&source=bl&ots=cP6wqZHD1f&sig=e7XxeNFLYtcPctcd56JFGClgaBs&hl=ja&sa=X&ei=di6gUpS1NoXtoATQmoGwBA&ved=0CD0Q6AEwAg#v=onepage&q=%E7%B2%9F%E6%B4%A5%E3%80%80%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E3%81%A8%E5%AE%97%E6%95%99&f=false

さらにこのケストラーのタイトルであるghost in the machineは、ギルバート・ライルの言葉だと分かったので、こちらも購入した。

ウィトゲンシュタインと同様、日常言語学派に属する哲学者だそうなので、こちらも勉強しよう。

Wikipediaによれば、クリフォード・ギアツの「厚い記述」もライルの概念なのだそうだ。

石井先生を巻き込んで、ポスト世俗化社会の宗教性に関する研究会を立ち上げようと現在画策しているのだが、この辺りを一周して、今後の研究の認識論的な基礎を固めよう。

comments: 0 »