野坂昭如ルネサンスとは何か?

11月 22, 2008 under 何か

野坂昭如という作家がいる。
童謡の『おもちゃの、チャチャチャ』の作詞は野坂昭如だという。
それよりも、アニメ映画、『火垂るの墓』の原作者としての方が、今の若い人には知られているだろうか。

彼は、戦争の持つ残酷さ、戦後の混乱期における人間の欲望などを描き出し、戦後文壇において「焼け跡派」「闇市派」を名乗った作家である。
彼はシャンソン歌手としての活動もしており、持ち歌の「黒の舟歌」などは有名で、どこかで耳にされた方も多いであろう。
サザンの桑田佳祐が『真夜中のダンディ』でカヴァーしてもいる。
結構、渋い歌だ。

また、少年期に観た、「サントリー・ゴールド」という国産ウィスキーのTVCMは、今でも記憶に鮮明である。

こちらには動画もある。
1990年には、映画監督の大島渚のパーティーに呼ばれ、壇上で殴りあうという事件を起こし、ワイド・ショウなどでネタになっていた。

この動画もあった。
なんでも、スピーチの順番が回ってくるのが遅く、待たされ続けた野坂昭如が怒ったらしい。
大島渚もちゃんと応酬しているところが面白い。
おっさんたち、元気あるよな(笑)。
で、野坂本人の「黒の舟歌」は見つからなかったが、『マリリン・モンロー・ノー・リターン』が見つかった。
これが結構すごい(笑)。

こちらだ。
この、『マリリン・モンロー・ノー・リターン』、単なる遊びではなく、同名の短編小説を基にしている。
最近、岩波から復刻していることを知った。

姜尚中がNHKで放映された漱石論と、以前彼が研究していた社会学者ウェーバーなどをもとに『悩む力』などを出版し、これが結構売れているという。

「♪み~んな悩んで、大きくなった~」と歌う野坂昭如のリバイバルも、ひそかに進行しているのだろうか。

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『We Shall Overcome』

11月 21, 2008 under 音楽

引き続き、スプリングスティーンを聴いている。

このアルバムは衝撃的だ。
彼が歌っているのは、ロックではなくアメリカのフォーク・ソングだ。
フォークといっても、日本のような四畳半的な閉塞的・内向的な世界を描いたものではない。
下級労働者、黒人、戦死者たちの歌であり、虐げられた者たちの労働歌であり、プロテスト・ソングだ。
何世紀も歌い継がれてきたものもある。
タイトル曲はあまりにも有名なプロテスト・ソングだ。
彼は、自らの音楽のルーツをさかのぼり、ついにその源流に辿り着いたかのようだ。
それは歌が発生する、原初的で豊饒な源泉であっただろう。
しかしこのアルバムは、『ネブラスカ』や『ゴースト・オブ・トム・ジョード』のような静かで暗い奥深さはない。
限りなく陽気に、そして豊かなセッションとして録音されている。
これには圧倒される。
原点への旅を終えた彼は、また力強く蘇ってきたかのようだ。
是非、日本語訳のある日本版の購入をおススメする。

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『メンデレーエフの奇妙な棚』

11月 21, 2008 under TV

『ジョジョの~』ではない。
元素周期表を作ったメンデレーエフをもとにした「化学」教養番組。
数年前に制作されたものだが、現在でもローカル局などで放映されている。
まったりしている時などにぴったりの番組だ(笑)。
現在、スカパーのサイトで、全タイトルが視聴できるようになっている。
風邪をひいて頭がうまくまわらない時などにはオススメ(笑)。
サイトはこちらだ。

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『RISING』

11月 19, 2008 under 音楽

風邪をひいたらしく週末から体調が悪く、薬を飲んでひたすら寝ていた。
講義を楽しみにしてくれている学生諸氏には申し訳なかった。
鼻が詰まり、のどが痛く、微熱が続いた。
薬を飲んでひたすら回復を待っていた。
それまでの二週間が少々ハードだったので、その疲れもたまっていたのだろう。
執筆などの仕事ができる状態ではなかったので、久しぶりに一人で音楽を聴いていた。
敬愛するブルース・スプリングスティーンの新譜が来春1月にも発売されるらしい
そこで、復習の意味も込めて(笑)、今、『RISING』以降のアルバムをずっと聴いている。
『RISING』『DEVILS & DUST』『We Shall Over Come』『 Live in Dublin』『MAGIC』と、携帯音楽プレーヤーに取り込み、ずっと聴いている。

『RISING』は、とても静謐な感じのするアルバムだ。
ロックのアルバムに静謐というのは形容矛盾かもしれないが、それが率直な感想であり、おそらく本質を突いていると思う。
このアルバムは2002年にリリースされたものだ。
9・11の直後のアルバムだ。
現代の詩人である彼が、あの事件の直後からのアメリカ、特にニューヨークを見つめ続けたアルバムだ。
事件の衝撃、英雄的な活動をした消防士たち、憎しみの巻き起こるアメリカ、喪われた者たちの追悼、そして、立ち上がろうと心ある人々に呼びかける励ましの歌でもある。
彼は民主党の支持者としても有名だ。
オバマ候補の応援ライブの模様なども、日本のメディアでも一部取り上げられていた。
イラクやアフガンもまだ終わってはいないが、スプリングスティーンが呼びかけ、オバマが政治的メッセージに高めた「変化」は着実に人の心をとらえたのだろう。
『RISING』には祈りのメッセージのようなリフレインが多用されている。
かつて宗教社会学者のロバート・ベラーが指摘した、単なる支配イデオロギーではなく、アメリカの理想からかけ離れた時には、国家や権力の批判の基軸となるような「市民宗教」の存在を信じたくなるようなアルバムだ。
ともあれ、日頃は何かと忙しく、ゆっくりと音楽だけを聴くという機会はめったにないので、2001年以降を総決算するつもりで、ゆっくりと音楽に身体を浸している。

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け、ん、じ、く~~ん

11月 11, 2008 under 映画

『20世紀少年』の第一章が早くもDVD化だ。

こちらは特典付き、生産限定の豪華版だ。
原作は昨年イッキに読んだのだが、映画はどうなのか?
この作品、おそらくオウム事件などがなかったら描かれなかったのかもしれない。
宗教と政治との関係には、もうちょっと突っ込んで欲しかった。
それにしても堤幸彦はすっかり売れっ子になってしまった。
いったい年間何本撮っているのだろう。

通常版もある。

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ファンタジー

11月 4, 2008 under 時事・社会

更迭された航空自衛隊幕僚長に関する、興味深いブログを見つけたので。
捨身成仁日記

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「パラオの父」死去

11月 3, 2008 under 時事・社会

クリップのみですが、謹んでご冥福をお祈りいたします。

“パラオの父”死去 日本軍玉砕のペリリュー島で遺骨収集や慰霊に尽力
11月3日21時37分配信 産経新聞
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“パラオの父”(写真:産経新聞)
 太平洋戦争末期に日本軍1万人以上が玉砕したパラオ共和国のペリリュー島で、戦没者の遺骨収集や慰霊活動の支援に尽力してきた現地の有力者、シゲオ・テオン(日本名・庄子茂夫)さんが先月21日、88歳で亡くなり、今月2日に葬儀が行われた。日本人から“パラオの父”と慕われたシゲオさんの死を悼み、戦友会などの関係者が年明けにも訪問団を結成してパラオに墓参する予定だ。
 シゲオさんは、戦前にパラオに移住した仙台市出身の両親の間に生まれた日系2世。東京・八丈島の船大工を父に持ち、7年前に亡くなった妻のトヨミ・オキヤマ(日本名・沖山豊美)さんとともに、長年にわたり遺骨収集をめぐる現地政府との折衝に奔走する一方、慰霊に訪れた帰還兵や遺族を温かく迎え入れてきた。
 ペリリュー島の遺骨や遺品は、危険な陣地跡や洞窟(どうくつ)などに散在しているうえ、パラオ政府やペリリュー州は許可なく触れたり、持ち出したりすることを禁止している。収集活動の障害を取り除くため、シゲオさん夫妻は、息子で現ペリリュー島酋長(しゆうちょう)のオバック・イサオさん(70)と家族一丸となって、現地政府や有力者と熱心な交渉を重ねた。
 これまでに政府や戦友会などが約7600柱の遺骨を日本へ持ち帰っているが、3人の努力があってこそのもの。まだ約2600柱が眠っているとされ、シゲオさんが亡くなったことで、現地の大きな支えを失った形だ。
 シゲオさんは生前、ペリリュー島で戦死した英霊を慰める歌を日本語でつづり、日本の遺族会に贈ったこともあった。シゲオさんを知る関係者は「年をとり元気がなくなっても、日本人が訪ねてくるだけで大喜びしていた」と振り返った。
 また、ペリリュー島守備隊の中核を担った水戸歩兵第2連隊の戦友会や遺族会でつくる「水戸歩二会・ペリリュー島慰霊会」事務局長の影山幸雄さん(63)は、「2人がいなければ遺骨収集の道は開けなかった。笑顔と、花の首飾りで歓迎してくれたことを思いだす」と話した。
 影山さんは来年1月をめどに、パラオを訪れて“恩返し”の墓参を計画。全国の関係者に訪問団への参加を呼びかけている。問い合わせは、(電)029・227・1515(同会事務局)。
最終更新:11月3日21時37分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081103-00000550-san-soci

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バラマキよりも政策を

11月 3, 2008 under 時事・社会

定額減税がバラマキだという批判を受けている。
確かに、景気対策として定額減税というカードはある。
ブッシュ政権も行ってきた。
だが、それを切るのは、あくまでも一種の応急措置としてだろう。
たとえ今年度1世帯4万円とかもらっても、それだけならばほとんど意味はない。
かといって、これから毎年、定額減税を行うわけにはいくまい。
休日の乗用車、それもETC装備車だけ、高速道路の通行料金を一律千円とするなどという、誰がみても不公平で稚拙なことをやるよりも、車種を問わず、平日休日を問わず、30%でも50%でも引き下げた方が、運送業やビジネスをはじめ、社会全体にその効果は波及してゆくだろうに。
多くの人が望んでいるのは、そんな一時的なことよりも、不公平さと不安の解消であろう。
新自由主義が招いたマネーゲームの結果である、格差社会と社会保障制度の崩壊こそがこの不況の元凶であると思う。
だとすれば、必要なのは社会保障制度の再構築や富の再分配をきちんと行う制度作りであり、そのための政策を打ち出すことが最も確実な景気対策である。
景気というつかみどころのないものを相手にした対策は、将来に対する不安の解消であろう。
消費税を増税をセットにする、というのは永田町の論理であり、それこそ、ブルデュのいう「場=界」の論理でしかないであろう。
むしろ不安は増大している。
たとえば小田亮氏のような、醒めたスタンスで、再分配を考えることのできる人材が政治の世界にはいないのだろうか?
なぜ消費税の増税なのか

定額給付金、政局の焦点に 予算案成立はいつ?
11月2日21時51分配信 産経新聞
 麻生太郎首相が追加経済対策として打ち出した総額2兆円の定額給付金。平成20年度内に支給するための第2次補正予算案と、その財源のための関連法案の扱いが政局の焦点に浮上している。関連法案の前には、ねじれ国会おなじみの「60日ルール」が立ちふさがり、臨時国会で処理するにしても、来年1月召集の通常国会で処理するにしても、日程は極めてきつい。支給が来年4月以降にずれ込むことは避けたい政府・与党。果たして…。
 給付金の年度内支給は、次期総選挙で自民党が選挙協力を期待する公明党が強く求めてきた。
 「減税方式に比べ、より効果が多い方式だと、私自身は思っております」。麻生首相が10月30日の記者会見で、追加経済対策の筆頭に挙げたのも、早期の支給を前提条件と受け止めているからだ。
 ネックになるのは、給付金財源だ。政府が念頭に置くのは「財政投融資特別会計」の準備金。国債費に充当することはできるが、給付金のような景気対策に振り向けるには、特別措置法などを制定し、使途を拡大しなければならない。
 だが、首相は会見で2次補正予算案と関連法案の国会提出時期を明言しなかった。事情がある。ねじれ国会の行方が見えないためだ。
 補正予算案は、野党が参院審議引き延ばしで採決に応じなくても、憲法の規定で衆院から参院に送付後30日で自然成立する。だが、関連法案は参院送付から60日が過ぎなければ、衆院の3分の2以上の賛成で再議決できないのだ。
 補正予算を早期に成立させても、特措法が成立するまでは財源が手当てできない状態となる。
 給付金を年度内で支給するには、どのタイミングで成立させるかが鍵となる。
 今の臨時国会で成立を図ろうとすると、まず2次補正の予算案を編成しなければならないが、国会提出は「早くても今月20日ごろ」(財務省幹部)。衆院可決後、参院に送付するのは、衆院審議を急いでも11月末になる見通し。だが、それも野党の抵抗があれば保証はない。
 臨時国会は今月30日までのため、会期延長せざるを得ないが、国会法では次期通常国会は1月中に召集しなければならず、最大限延長しても来年1月29日まで。衆院再議決の「60日ルール」を織り込むと、日程は極めて厳しい。
 与党には財投特別会計以外の財源を模索する動きもあるが、政府内では「これから2兆円もの予算をかき集めるのは困難」(財務省幹部)と否定的な見方が強い。
 給付金の処理を来年の次期通常国会に先送りするのはどうだろう。
 通常国会の召集を1月初旬に“前倒し”して成立を目指すほうが現実的だ。ただ、こちらもハードルが低くはない。年度末ギリギリの成立では、給付金の支給事務を行う市町村の準備に支障が出かねない。臨時国会よりは、スケジュールは楽とはいえ、「60日ルール」の衆院再議決を想定すると、ゆとりはない。
 しかも、2次補正予算案と関連法案をめぐる与野党対立で国会審議全体が遅れれば、本来審議するはずの21年度本予算の年度内成立ができず、4月以降の暫定予算編成に追い込まれる恐れもある。
 こうした事情を見透かして、民主党は第2次補正予算案と関連法案を「最大の争点となる。これでヤマ場を作ればいい」(国対幹部)としている。徹底抗戦に出て早期衆院解散・総選挙に追い込もうという作戦だ。
 民主、社民、国民新の野党3党の国対委員長が10月30日の会談で、2次補正予算案の今臨時国会への提出要求で一致したのも、揺さぶりをかけるためだ。
 与党には「野党も『経済対策つぶし』と批判を受けるので徹底抗戦できまい」(閣僚経験者)との楽観的見方もあるが、「イバラの道でも乗り越えなくてはならない」(伊吹文明前財務相)といった波乱国会を懸念する声が強まっている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081102-00000563-san-pol

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