アダルトサイトや宣伝目的のスパム・トラックバックやコメントが多い。
それらを消去したりするので、ただでさえ忙しいのに、時間をムダにされてしまう。
更新もままならない。
このスクリプトはそれらの迷惑行為に対応する機能がないようなので、いずれ他のものに乗り換える予定だ。
いつそんな時間がとれるかわからないが。
というわけでしばらくはコメントやトラックバックを受け付けない設定に変更しようと思う。
スパム
The Memorial to the Missing of the Somme
Gavin Stampの新刊が出るそうだ。
さっそく予約した。
と、いっても一部の研究者や第一次世界大戦の英国の遺族の方々以外には関心をもたれないかもしれないが。
『ポストコロニアリズム』
イギリスでポストコロニアル・スタディーズのセンターのひとつであった大学にいたこともあり、また、解説本は好きではないので避けていた。
というか本書の存在すら知らなかった。
しかし、先日書店でふと目にとまり、手にとってみた。
よくできている本だ。
単なる横のものを縦にしただけの本ではない。筆者の執筆動機が、このテーマと絡み合って存在しているからだろう。
これから講義で表象やサバルタンの問題に踏み込むが、学生にも紹介しようと思う。
古書店ならかなり安く手に入るハズだ。
『現代宗教2006』
国際宗教研究所が東京堂出版からだしている『現代宗教2006』がでた。
「慰霊と追悼」の特集号という位置づけだ。
内容も時宜を得て興味深い。
拙論も掲載されている。
目次は国際宗教研究所のサイトに紹介されている。
http://www.iisr.jp/news.htm#2006
サイトではサンプルページの閲覧ができるようにもなっている。
掲載誌面の最初の数ページがpdf化されて置いてある。
日本の、それも宗教学プロパーの学術雑誌としては画期的な試みだ。
Tourism and Postcolonialism
ここのところツーリズム研究にはまっている。
面白い。
その中の一冊だ。
某大学の図書館で借りたのだが、Amazonで調べてみると高いな、こりゃ。
近々ツーリズムで一本書こうと思っている。
思っているのだが、時間がないのでおそらく夏休みになってしまうだろう。
最近は、異なる分野へ入っていくときのワクワク感でいっぱいである。
『ヒトはなぜヒトを食べたか』
タイトルだけをみると奇をてらった読み物のように思われかもしれないが、しっかりした本である。
生態人類学の古典であるともいえるだろう。
理論的な問題を扱った『文化唯物論』は院生の時に読んで学んだものである(この本は現在手に入りにくいようだ。ぜひ再販あるいは文庫化してほしいものである)。
さて、この『ヒトは~』犬の耳だらけである。
読書中に感銘を受けた頁の上の端を折ることを、その形状から「犬の耳」と英語では表現するという。
手近に付箋などがなく、その本が自分の持ち物であった時にはよくこれをする。
ハリスの主張は、端的にいえば生産強化、資源枯渇、技術革新によって文化進化が起こるというサイクルだ。
技術革新に失敗した場合は、その文明は衰退する。
最近ではジャレッド・ダイアモンドの著作が同じ系統であろうが、やはり理系の学者ではなく人類学者によるものである本書は得がたい魅力を持っている。
この議論レヴェルでのハリスの主張は基本的に正しいものと思う。
オレの研究領域でいえば、もう一度『東洋的専制』について考える必要を感じさせてくれた。
ハリスは学会では毀誉褒貶の激しい学者であるが、人類史を彼の見方によって概観し、先史時代から現代まで語り終えるその力量には並々ならぬものがある。
そしてエピローグの最後のセンテンスには深くため息をついてしまうだろう。
グローバリゼーション・メモ
先日の研究会は「グローカル研究会」というものであった。
グローカル、いやそれ以前にグローバル化という概念は、宗教社会学においてはまだまだ鍛えあげる必要がある。
たとえば、経済の分野ではより的確に概念化されていると思う。
そんなわけで次の書などを読んでいる。
いくつか、断章的に気になったところを引用しよう。