オフレコ!(続)

2月 28, 2006 under 読書

次々に別の原稿や雑用をしている。
確定申告の準備のために書類探しもやった。
少々疲れている。
前のエントリーで触れた『オフレコ!2』だが、秋谷栄之助創価学会会長との対談は、オレにとっては特に目新しい内容はなかった。
だが、一般社会に対するアナウンスメントとしては意味があると思う。
身内の媒体だけで自己完結的な世界を作るのではなく、やはり社会へ開かれた回路をいろいろと持つ必要がある。
社会的責任を自覚する教団であるべきであろう。
その意味でむしろ堤清二(現在は作家の辻井喬)との対談は興味深かった。
堤清二はセゾングループの生みの親。堤義明の異母兄だ。
民青だったというのは知らず、(そもそも経済には疎いのだが)、共産主義思想を持った経営者という非常に興味深い人物だ。
彼との対談では、企業であってもそれは単なる利益の追求だけでは駄目で社会的責任を負っているのだという自覚の必要性が主張されていた。
今ほど、日本の各界のリーダーが浅薄な時はないという指摘も興味深かった。
もうひとつ、これは小川和久と不肖・宮嶋との対談。

不肖・宮嶋
「自衛隊のサマワ宿営地に外務省のバカがいるんです」
小川和久
「5人いて自衛隊員がいるのに、さらにイギリスの危機管理会社のボディガードを6人つけている。彼らの日当だけでも年間2億円以上。会社に払うぶんを入れると4~5億円でしょう」

非戦闘地帯だとか言って派兵した現政権は官僚のボディガードのためだけに4、5億円も税金を使っているそうだ。
やはり怒りを禁じえない。
そもそも非戦闘地帯だったはずだし、人質となった民間人には飛行機代まで請求しておいて、自分たちだけはボディガードをつけてしかも外出さえしないそうだ。
この二つが特に心を動かされた記事である。
ただ、匿名座談会がいくつか収録されているが、これはいただけない。
どこまで信用してよいかわからないし、誰も責任をとらないものによいものはないと思うからだ。
少なくとも、座談会という形式ではなく、筆名による単独の執筆記事にするべきだろう。
まあ、しかし堤氏との対談だけでも値段の分の価値はある。

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ここ数日

2月 24, 2006 under 日記

ほとんど余事を忘れて原稿に集中していた。
締め切りをひと月間違えていたのである。
今月末だと思って余裕でやっていたのだが、実は先月末だったという失態である。
編集の方にはご迷惑をおかけしてしまった。
ギアを変えて、一気に脱稿した。
自分でいうのも何だが、脅威の集中力である。
こういう時って、やっぱり脳内麻薬が分泌されるのか。
別世界に入ってしまったような感じだ。
だから、ここ数日世間で何が起ったのかフォローしていない。
この調子で残っている他の原稿も仕上げなければならない。

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楽天ブックス

2月 24, 2006 under 読書

現在、楽天ブックスが完全送料無料のキャンペーン中だ。



 いうまでもなく巨大なインターネット・ショッピングモールである楽天市場のネット書店が開店5周年記念キャンペーンをおこなっている。
1冊から、400円の文庫でも、どんな本でも送料無料だそうである。また、本だけではなく、楽天ブックスで扱っている「DVD」や「PCソフト」なども、送料無料になるそうだ。期間は2月28日までということだ好評につき、現在期間延長中だ。
 また、楽天市場のメンバーであれば、買い物の割引に利用できる楽天スーパーポイントがたまる独自のサービスがある。このポイントの有利な点は、書籍以外の購入にも使える点だ。本に限らず、「ないものはない」を宣伝文句としている楽天市場の全商品について利用することができる。

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エルマー・ガントリー

2月 20, 2006 under 映画

『エルマー・ガントリー(ELMER GANTRY)』(1960年・アメリカ)を観た。
どんな映画かというとBSの紹介文には以下のようにある。

女たらしの放蕩(とう)男、エルマー・ガントリー。ある日、たまたま出会った伝道団の中に、美しい女性の姿を発見して大喜び。精力的な彼女の伝道演説にすっかり心を奪われてしまい、自らも伝道活動に加わって熱弁をふるう。そんなエルマーに彼女もやがて心を開き、二人は愛を誓い合ったが・・・。自由奔放なエルマーを演じたバート・ランカスターがアカデミー主演男優賞を受賞。また、助演女優、脚色の各賞も獲得。
(原題:ELMER GANTRY)
〔製作〕バーナード・スミス
〔監督・脚本〕リチャード・ブルックス
〔原作〕シンクレア・ルイス
〔撮影〕ジョン・アルトン
〔音楽〕アンドレ・プレビン
〔出演〕バート・ランカスター、ジーン・シモンズ、アーサー・ケネディ、シャーリー・ジョーンズ  ほか(1960年・アメリカ)〔英語/字幕スーパー/カラー〕

とても面白かった。「伝道団」と書かれているが、これは「復興運動」である。アメリカの伝統的価値観と資本主義との葛藤がいかなるものかを描き出している。後のテレヴァンジェリカルといわれるTV伝道師の出現を先取りしたかのようなテーマだ。ヒーリングや救い、無神論などのテーマも出てくる。
近年のエヴァンジェリカル運動の歴史を具体的にイメージするためにもよい作品だ。確かスティーブ・マーティンの映画にもこうした伝道師を扱ったものがあったが、あれはパロディであった。こちらの方が作品としての完成度は高い。よい小説が印象的な読後感を残すような、そうした厚みのある感動と余韻を残す作品だ。
宗教学や宗教社会学に関心がある方、アメリカをフィールドとしようと思っている方にはぜひ観てもらいたい。

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オフレコ!

2月 17, 2006 under 読書

田原総一朗と秋谷栄之助創価学会会長との対談が、『オフレコ!2』田原総一朗責任編集(税込価格 780円)
iconに掲載された。

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出版元のアスコムは元アスキーの一般書籍部門。
大きな書店でしか手に入らないようだが、ISBN(ISBN:4-7762-0303-0
)で検索すると、アマゾンはじめ各ネット書店で購入が可能だ。
コンビニ受け取りや最寄りの小売書店受け取りなら送料はかからない。
ネット書店のまとめはこちら
未入手なのでコメントは読んでから。

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戦争絵

2月 15, 2006 under 告知

先日久しぶりに会った知り合いの学芸員が中心となっている企画展示。
企画展「絵師たちの明治 浮世絵に見るすみだの風景」
特に戦争絵や明治初期の新聞錦絵なども展示される。
表象やメディア、戦争と近代などのテーマに関心のある方はぜひ見ておく必要があるだろう。
現物の、生資料をみておくことはとても大切なことだ。
この「すみだ郷土文化資料館」は空襲画の展示でも多くのメディアに取り上げられ、有名なところでもある。
空襲画も展示されている間にぜひ行くことをオススメする。
入館料は100円だ。
オレは来月行く予定。

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格差社会論

2月 14, 2006 under 図書案内, 現代文化人類学

先日の『朝日新聞』の読書欄では、最近数多く出版されている「格差社会」に関する書籍の紹介をしていた。
日本におけるこの議論はすでに8年前に始まっていると指摘されていた。
以下に、そこで紹介されていたものを中心に、自身の備忘録も兼ねて掲載しておく。
現代文化を考える時に、やはり考えなければならない問題であるからだ。




また、先日紹介した櫻井先生の『カルトを問い直す』でも、考察の前提となる社会観として言及されている次のもの。恥ずかしながら未読である。

最後に、格差社会とは別の社会像を探る試みとして次の二冊が紹介されていた。

最近、講義をするようになってきて、やはり自分は社会学者の端くれなんだなあという意識が強くなってきた。

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ホストタウン

2月 12, 2006 under 日記

NHK BSのミッドナイト映画劇場では、「エイブル(able)」「ホストタウン(Host Town)」と数日おいて放映したらしい。
先ほど「ホストタウン」の方を観た。
障害を持つ人たちによるスペシャルオリンピックスのホストタウンとなったある家族の物語だ。
ドキュメンタリーである。
登場する多くのダウン症や知的障害や自閉症などを持った子どもたちや青年たち。
家族の抱えている悩みや問題。
葛藤と喜び。
それでも人生はすばらしいと言えるようになる。
懸命に、ありのままに全力を尽くす出場選手たち。
会場では、国旗は振られない。
国家などを代表しているわけではないのだ。
感動的な映画であった。
いずれ大学などで上映会をやりたいとも思う。
NHKの受信料は高すぎると思っているが、たまにそうした思いを凌駕するような番組を放映する(笑)。
ダウン症の出生頻度は、1000人に1人である。
驚くほど高率だ。
しかしその割には街を歩いていてもあまり出会うことはない。
そうは思わないだろうか?
おそらく暗黙裡に棲み分けられてしまっているのだ。
健常者には気づかない無数のバリアによって。
ノーマライゼーション、というと何か特別なことのようであるが、つまりは障害を持つ者であっても、普通にそこにいることができる社会にしようということであろう。
東横インの方針は、単なる条例違反であるだけではなく、こうした点からももっと厳しく追及されるべきだ。
石原都知事の障害者に対する「人格発言」と、現在の施策についても同様だ。
「able」の会のHPによると、第3弾である「believe」が現在渋谷で上映中だという。
「ホテルルワンダ」もまだ観ていないし、どなたか、一緒に行きたいという人はいないだろうか?

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