次々に別の原稿や雑用をしている。
確定申告の準備のために書類探しもやった。
少々疲れている。
前のエントリーで触れた『オフレコ!2』だが、秋谷栄之助創価学会会長との対談は、オレにとっては特に目新しい内容はなかった。
だが、一般社会に対するアナウンスメントとしては意味があると思う。
身内の媒体だけで自己完結的な世界を作るのではなく、やはり社会へ開かれた回路をいろいろと持つ必要がある。
社会的責任を自覚する教団であるべきであろう。
その意味でむしろ堤清二(現在は作家の辻井喬)との対談は興味深かった。
堤清二はセゾングループの生みの親。堤義明の異母兄だ。
民青だったというのは知らず、(そもそも経済には疎いのだが)、共産主義思想を持った経営者という非常に興味深い人物だ。
彼との対談では、企業であってもそれは単なる利益の追求だけでは駄目で社会的責任を負っているのだという自覚の必要性が主張されていた。
今ほど、日本の各界のリーダーが浅薄な時はないという指摘も興味深かった。
もうひとつ、これは小川和久と不肖・宮嶋との対談。
不肖・宮嶋
「自衛隊のサマワ宿営地に外務省のバカがいるんです」
小川和久
「5人いて自衛隊員がいるのに、さらにイギリスの危機管理会社のボディガードを6人つけている。彼らの日当だけでも年間2億円以上。会社に払うぶんを入れると4~5億円でしょう」
非戦闘地帯だとか言って派兵した現政権は官僚のボディガードのためだけに4、5億円も税金を使っているそうだ。
やはり怒りを禁じえない。
そもそも非戦闘地帯だったはずだし、人質となった民間人には飛行機代まで請求しておいて、自分たちだけはボディガードをつけてしかも外出さえしないそうだ。
この二つが特に心を動かされた記事である。
ただ、匿名座談会がいくつか収録されているが、これはいただけない。
どこまで信用してよいかわからないし、誰も責任をとらないものによいものはないと思うからだ。
少なくとも、座談会という形式ではなく、筆名による単独の執筆記事にするべきだろう。
まあ、しかし堤氏との対談だけでも値段の分の価値はある。