ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎(上下)』 倉骨彰訳、草思社、2000年。
気になるところは英文原典と照らし合わせながら丹念に読んでいる。英語の勉強にもなるしね。
人類史についての、このようなサイエンスからのアプローチをしっかりと把握したうえで、人文学や社会科学も論を組み立てなければならないだろう。
何十年も前の、すでに捏造や思いこみ、いわゆる「神話」でしかないような人類史理解をモデルにして構築されている論がいかに多いことか。
研究者として志は高く持ち、それを維持していたい。
ジャレド・ダイアモンド『銃・病原菌・鉄―1万3000年にわたる人類史の謎(上下)』
『現代宗教2006』
国際宗教研究所が東京堂出版からだしている『現代宗教2006』がでた。
「慰霊と追悼」の特集号という位置づけだ。
内容も時宜を得て興味深い。
拙論も掲載されている。
目次は国際宗教研究所のサイトに紹介されている。
http://www.iisr.jp/news.htm#2006
サイトではサンプルページの閲覧ができるようにもなっている。
掲載誌面の最初の数ページがpdf化されて置いてある。
日本の、それも宗教学プロパーの学術雑誌としては画期的な試みだ。
格差社会論
先日の『朝日新聞』の読書欄では、最近数多く出版されている「格差社会」に関する書籍の紹介をしていた。
日本におけるこの議論はすでに8年前に始まっていると指摘されていた。
以下に、そこで紹介されていたものを中心に、自身の備忘録も兼ねて掲載しておく。
現代文化を考える時に、やはり考えなければならない問題であるからだ。
また、先日紹介した櫻井先生の『カルトを問い直す』でも、考察の前提となる社会観として言及されている次のもの。恥ずかしながら未読である。
最後に、格差社会とは別の社会像を探る試みとして次の二冊が紹介されていた。
最近、講義をするようになってきて、やはり自分は社会学者の端くれなんだなあという意識が強くなってきた。
ううむ。
毎回、講義で書いてもらっているレポート。
半期の一科目でこれである。
他の講義形式の授業も同様だ。
試験も必要ないほどきめ細かな評価ができる。
毎回、3回は読んでいる。
労力はかかるが、学ぶことも多い。
特別講義成功御礼
昨日おこなった資生堂の方を招いての特別講義が終わりました。
知的興味と実践的知識を得た学生の皆さんも、「気持ちよく話が出来ました」とおっしゃっていただいた講師の方も、相互に満足度が高く、会場もとてもよい雰囲気でした。大成功だったと思います。
皆さんの、文化研究を深めてゆけるきっかけになったのではないかと思います。
自分の講義に、外部の方をお招きするのは初めてだったので、いろいろと手続きや打ち合わせなどに苦労しましたが(まだ処理しなければならない書類があります)、うまく来年度につなげていこうと思います。
デモンストレーションのモデルになってくれたお二人にも感謝です。
これで年内の講義は終了しました。
皆さん、よいお年をお迎えください。
特別講義
明日(12月20日)の現代文化人類学で行う、資生堂の方の特別講義ですが、教室を変更します。
本部棟、M402教室になります。
モニターなどの機材等の関係と、A129はいろいろと学生の不満も多いようですので、ゆったりと座れる教室へ変更しました。
明日掲示されるとは思いますが、また開始直前にはA教室に板書もしますが、知り合いの方などに教室変更についてご周知下さい。
よろしくお願いします。