音楽

8月 29, 2012 under 映画

イーストウッド監督作品『ヒアアフター』。
ブルーレイとDVDのカップリング版を購入していたが、一年近くそのままにしていた。
やっと観ることができた。

宗教学や宗教社会学を囓った人間として、内容については触れないでおこう。
しかし、内容や脚本云々より、この映画で特筆すべきは音楽だ。
監督の優しい眼差しが伝わってくる。
そんな音楽だ。

題材やテーマを超えて、つまりはどのような内容や脚本であれ、このように料理し、仕上げる、彼の監督としての才能と腕前が発揮されている、そんな一品だ。
作中に出てくる料理教室は、そのことを暗示しているのではないかとすら思える。

心穏やかにして見るべき、そして聴くべき映画である。

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け、ん、じ、く~~ん

11月 11, 2008 under 映画

『20世紀少年』の第一章が早くもDVD化だ。

こちらは特典付き、生産限定の豪華版だ。
原作は昨年イッキに読んだのだが、映画はどうなのか?
この作品、おそらくオウム事件などがなかったら描かれなかったのかもしれない。
宗教と政治との関係には、もうちょっと突っ込んで欲しかった。
それにしても堤幸彦はすっかり売れっ子になってしまった。
いったい年間何本撮っているのだろう。

通常版もある。

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『容疑者Xの献身』

10月 30, 2008 under 映画

先日観てきた。
公式サイトはこちらだ。
TVシリーズの『ガリレオ』の劇場版である。
慌てて、TVシリーズも全作品、観た。
さて、この劇場版、堤真一のが出色の出来だ。
推理物でもあるので内容についてはネタバレするので控えるが、研究者の持つ哀しさをよく表現している。
拘置所の天井のシミを見つめ、それが4色問題に見えてくるという演出も感動的だった。
大学院に行こうなどと思っている学生にはオススメの作品だ。
劇場版は予備知識なしに観ることもできるが、できればTVシリーズをすべて押さえた後に行くのがいいと思う。

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『おくりびと』

10月 11, 2008 under 映画

ちょっと微熱が続いたりして更新ができなかった。
体調も回復したので、『おくりびと』を観てきた。
いい映画だった。
広末の演技がどうもイマイチだったが、脇を固めた演技陣がよくできている。
死は、やはり人生のクライマックスである。
その意味ではクライマックスだらけの映画である。
人生や、生と死の現実を静かに考えさせられる映画だ。
宗教学や宗教社会学などを学んでいる学生にはもちろんオススメであるが、むしろ肉親や、恋人など、大切な人と一緒に見るべき映画だ。
兄弟や姉妹で観る、というのもいいかもしれない。
また、音楽が素晴らしいので、DVDではなく、劇場で観るべき映画だ。

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『De ja vu』

6月 25, 2008 under 映画

デンゼル・ワシントン主演作品。
テロなどの犯罪捜査ものだと思って、予備知識なしに観たので途中からの展開にびっくりした。
センス・オブ・ワンダーである。
解説や批評などは読まず、なるべく予備知識なしで観ることをオススメする。
その他、技術的なことをいえば、大藪作品などで「星形」と描写される貫通弾創のつくりがものすごくリアルで、職人技を感じさせる。


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『マンデラの名もなき看守』

6月 12, 2008 under 映画

シネ・ルーブル池袋で観た。
南アフリカのアパルトヘイトに反対し、27年間の獄中生活を経て勝利したネルソン・マンデラ。マンデラを担当した看守の体験を実話に基づいて映画化した作品だ。
カンヌ映画祭で受賞している。
公式サイトはこちら。
http://mandela.gyao.jp/
監督のインタビューはこちら。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/080518/tnr0805180938007-n1.htm
5月から公開されているのは、横浜で開催されたアフリカ開発会議に合わせたからであろう。
人生とは何かを考えさせられるよい映画だったが、観客は5、6人だった。
空いていてよかったのだが、ちょっと少なすぎないか?
平日の午後だったこともあるだろうが、この国ではエンタテインメント性のない映画は売れない。
いや、以前観た『サンキュー・スモーキング』など、面白い映画だったが、その時は観客は俺一人だったこともある(笑)。
アンテナが人々と違う方向を向いているのか。
ただ、この映画の唯一の難点は、マンデラ役の俳優が『24』で有名になり過ぎてしまっていて、多少なりとも違和感があるという点だろう(笑)。

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『小説家を見つけたら』

5月 18, 2008 under 映画

ショーン・コネリー主演の映画。
秀作である。

確か『小説家に出会ったら』というタイトルだったと記憶していたのだが、間違いだったか。
あるいはDVD化の際に改題されたのだろうか。
ずいぶん前に見た作品だ。
才能のある、しかし、貧民街に住む少年と伝説的な老作家との出会い。
また、老作家が、少年の才能を見出し、訓練を積ませてゆくという、ストーリーとしては単純なものだが、とても魅力のある作りになっている。
落ち着いた映画だ。
監督のガス・ヴァン・サントは、マット・デイモンの出世作である『グッド・ウィル・ハンティング』を撮った人だ。

同傾向の作品。
というか、こういう世界を描く人なのだろう。
『グッド~』が好きな人ならばオススメ。
もちろん未見の方は両作ともおススメです。
老いた達人が、若い才能を見つけ、これを導く、つうのは物語原型なのかも。
ユングのいう「老賢者」だ。
その点から言うとジャッキー・チェンの『酔拳』も、『ドラゴンボール』や『スターウォーズ』なども同じジャンルであるのか?

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『ヴァージン・ハンド』

3月 11, 2008 under 映画

ウディ・アレンの主演作。
深夜に放映されていた。

さえない肉屋の主人が、浮気性な妻を殺害し、死体をばらばらにして、ニュー・メキシコの小さな町の外れに捨てに行く。
深夜とはいえ、死体をピック・アップ・トラックの荷台に載せている。
この辺りですでにクレージーな話だ。
悪路のため、荷台の扉が開いてしまい、死体は道路にばら撒かれてしまう。
あわてて拾い集めるが、男は左手首を集め損なう。
翌日、そこを通りかかった盲目の女性が手首につまづき転倒する。
その瞬間、盲目の女性の目が治癒し、女性は手首を拾い上げ、これは聖母マリアの奇跡であり、この手首はマリアの手首に違いないと考え、町の教会へ持ち込む。
その手首は次々と奇跡を起こし、町の観光開発をもくろむ町長の思惑もあって、やがてその教会は巡礼の聖地となってゆく。
何もない貧しい町に、ホテルや盛り場や土産物屋などができ、巡礼者がバスで乗りつけるようになってくる。
話題になったその手首が本当にマリアの聖遺物なのかどうか、カトリックの秘蹟認定委員の調査団がやってくる。
殺害した肉屋の主人も、妻の手首を教会から取り戻そうとする。
殺害の証拠である手首を手に入れようと、その男を追う警官。
こうして、いわゆるスラプスティック(ドタバタ)・コメディの舞台は整う。
タイトルのヴァージンは聖母マリアのこと。
所有のsがないのは邦題であるからだ。
原題はPicking Up The Pieces。
かけらを拾い集めて、というカンジか。
細かな小さな笑いと皮肉が随所にちりばめられている。
奇跡の持つ経済効果というか、安売りされる奇跡が氾濫する、アメリカ社会を痛烈に皮肉った映画だ。
2000年の公開だが、9.11以降だったらスポンサーがつかなかっただろう。
もちろん、死後硬直した手首は中指をつきたてた状態で固まっている。
映画のトレーラーはこちらで観ることができる。
http://www.videodetective.com/movies/PICKING_UP_THE_PIECES/trailer/P00435406.htm

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