分祀はできるのか?

6月 18, 2005 under 日記

先週、学会の懇親会の二次会で、神道研究の業績もある某研究者の方とお話をした。
話題は「A級戦犯分祀」の問題であった。
「神道神学上、特定の祭神を選択的に分けたり取り除くという「分祀」は出来ないし、政教分離の原則からも国家は特定の宗教団体の教義に介入することは出来ない」
これはメディアでも報じられ、以前のエントリーにも書いた論点だ。
それゆえ首相は公式に参拝すべきではないというのが、私の意見だった。
で、その研究者の話では「分祀はできる」というものだった。
実は分祀ができないというのは、「神社本庁」や「靖国神社」の見解に過ぎない。
実際に神社の歴史を考えてみても、個々の神社は同じ祭神を祭っていても、社ごとに個性というものができている。
それは祭神の持つさまざまな力のうち強調点をかえるとか、他の神との融合だとかさまざまなパターンがあるそうだ。
確かに、考えてみれば明治維新の時に神仏判然・神仏分離が行われるまでは神仏は混交していたはずである。
先日焼失した近所の大日堂にも仏像の他に神輿もあり、夏祭りの時には地域住民が担いでいた。
本当のところはどうなのだろう?
神社本庁や靖国神社などの、当事者の見解だけではなく、広く歴史学者・宗教学者の意見をもメディアは取り上げるべきであろうし、私たちも調べてみるべきである。

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