マジすか?

4月 29, 2005 under 日記

GW1日目。
みなさんお元気でしょうか?
今住んでいるこの町では、交通安全キャンペーンのために空き缶などで人形を作って公共の目立つ場所へディスプレイする、ということをやる。
おそらく交通安全協会と連携したボランティアの人が作るのだろうが、けっこう凝っている。
人形は、その年の流行ものや話題となったものを形作る。
毎年違う題材だ。
ある年は松井ゴジラであったり、宮本武蔵であったり、新撰組であったり。
すっかり風物詩として定着したらしく、NHKの関東ローカルで取り上げられたりする。
で、先ほど、買い物に行ったときに、人形が新しくなっていたので車の中から写メを撮った。

なんだかお分かりだろうか?



マジレンジャーである。
リンクもしちゃう(笑)。
なぜ新しい戦隊ものの名前を知っているかというと、別にマニアだからではない。
先日、4歳になる姪っ子と『たのしい幼稚園』を読んだのだが、その時に知った。
「デカレンジャー」が終わって、今度、始まったのは「マジレンジャー」だということである。
マジすか?
・・・などと、いかにもベタな突っ込みを誘う名前だが、「魔法戦隊」だということで、この「マジ」はmagicのmagiからきているようだ。
さすがにいちおうは理屈づけをしているようだ。
だが、正確にはmagiは「マジ」ではなく「マギ」であり、ゾロアスター教の司祭を指す言葉だ。
ゾロアスター教の、この世は神と悪魔の戦いであるといった善悪二元論的世界観はキリスト教に影響を与えたとされるが、後にキリスト教からは異端・異教視された。
だから異教異端の呪術や魔術を指すmagicの語源はこのマギなのである。
宗教画によくとりあげられるテーマに「東方の三博士」があるが、その「博士」はこのマギである。
「ベツレヘムの星」が輝くのをみて、その方向へ旅をし、生まれたばかりのイエスに出会った三博士である。
ちなみに、Googleのイメージ検索で「三博士」とでも入れてみれば、たくさんの画像を見ることができる。
昔、『エヴァンゲリオン』というアニメに出てくるコンピュータの名前が「マギ」といって、三つの独立したモジュールで構成されていたが、これもおそらくは「三博士」にちなんだものだろう。
ルネサンス芸術のパトロンであったメヂチ家の何代目かの当主はこの「三博士」のテーマに魅了されていたらしい。
一昨年、フィレンツエに一週間ほど滞在したが、メヂチ家の美術品や邸宅内部の礼拝室ではこのテーマが繰り返し繰り返しあらわれていた。
赤子のイエスに跪く三博士。
彼らははるかオリエントからやってきているのであろう。
馬に乗せた荷物とたくさんの従者たち。
うーん。
日本的にいえば、参勤交代の大名行列のようなカンジだ(笑)。
メヂチはあのテーマに何を見ていたのであろうか。
それは異教徒支配の野望なのか、異文化との交流への熱望なのか、交易への欲望だったのか。
さて、この善悪二元論的世界観は、21世紀初頭の現代世界に明確に形を現しつつある、宗教やナショナリズムと結びついたさまざまな原理主義(ファンダメンタリズム)に引き継がれている。
そのあたりまで考えたストーリー設定であるなら、この『マジレンジャー』、期待できる番組である。
オレのGWであるが、原稿と調査、それと講義の準備で終わってしまいそうである。
原稿は、論文1本に資料紹介1本、それから書評原稿1本である。
マジすか?。
しくしくしく(涙)。

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