『思想』2015年8月号

8月 13, 2015 under 日記, 調査・研究

拙論も掲載されている岩波『思想』8月号。

発売日翌日にAmazonでは品切れ状態で、3000円を越すプレミア価格がついていた。

いまも同じような状態。増刷しないのか?

ただ、大きな書店の店頭か、セブンネットやBooxとかでは定価で入手できるようだゾ。

編集者の吉川氏はまじめな方で、昨年から今回の特集を考えていたようだ。
以下の文章が新年の段階で公にされている。

 昨年第10号に掲載した小特集「100年後の第一次世界大戦――現代の起点」では、第一次世界大戦が思想へ与えた影響とならんで、大戦の記憶、戦争と戦没者の記念・追悼(コメモレイト)をめぐる問題にも焦点があてられました。
 大戦の「何を」記憶するのか、「いかに」記憶するのか、そして、そもそも――これはmodern自体が抱え続けてきた問題でもありますが――「だれが」主体として記憶するのか。次元の異なるベクトルが錯綜し、おそらく一義的な答えが見いだせないこれらの問いのはざまで、わたしたちは漂い、苦闘し続けねばならないのかもしれません。
 第二次世界大戦終結から70年目にあたる今年、この問いがより先鋭に繰り返されるであろう状況に対して、本誌は様々な角度から応えていけるメディアでありたいと考えています。本年もご愛読とご支援をたまわりますよう、よろしくお願い申し上げます。
(『思想』編集長  吉川哲士)
https://www.iwanami.co.jp/magazine/top.html

そういうわけで、今月号の目次は以下の通りです。

想起の文化――戦争の記憶を問い直す
思想の言葉 末木文美士 (3)
―Ⅰ―
〈研究動向〉慰霊・追悼研究の現在
  ──想起の文化をめぐって── 粟津賢太 (8)
トラウマ的な過去と付き合うための四つのモデル アライダ・アスマン (27)
―Ⅱ―
船と戦争
  ――記憶の洋上モデルのために―― 西村 明 (51)
日中戦争における対日協力者の記憶
  ――オーラルヒストリーの観点から―― 石井 弓 (67)
ひめゆりの心
  ――ひめゆりが伝えてきたもの,伝えていくもの―― 普天間朝佳 (92)
―Ⅲ―
ホロコーストの想起と空間実践
  ――再統一後のベルリンにみる「中心」と「周辺」の試み―― 安川晴基 (98)
遺構の発明と固有性の喪失
  ――原爆ドームをめぐるメディアと空間の力学――   福間良明 (130)
スターリングラード攻防戦の記憶をめぐる闘争
  ――象徴空間としての戦争記念碑―― 前田しほ (153)
―Ⅳ―
移民社会の論じ方
  ――ジェラール・ノワリエルにおける記憶と歴史―― 大中一彌 (171)
忠誠と解放 キース・カマチョ (188)
敵との共通体験としての戦争
  ――ボスニア内戦と統一ネイション形成―― 立田由紀恵 (214)
〈名著再考〉記憶から歴史叙述へ,私的記憶から公的制度へ
  ──ポール・リクール『記憶・歴史・忘却』── 佐藤啓介 (232)

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